建通新聞社四国
2014/07/18
【愛媛】松山港にガントリークレーン追加
愛媛県は、松山港外港地区(松山市大可賀3)にガントリークレーン1基を追加整備するため、荷役機械設計を港湾荷役機械システム(東京都港区)で進めており、2015年度に発注する方針。同地区にはマイナス10b岸壁と5・4fのコンテナ埠頭(ふとう)、ガントリークレーン1基が設置・供用されているが、年々増加しているコンテナ取扱量に対応するため、新たな岸壁やクレーン設置、コンテナ埠頭5・1fを追加整備する。
ガントリークレーンの諸元は、つり上荷重最大48d、定格荷重30・5d、取扱量30個/時。
新たな岸壁は、国土交通省が建設を進めておりマイナス13b、延長260bの4万d級規模。県は国と並行して、荷役機械設置と埠頭拡張整備を行い、16年4月の完成・供用を目指している。
埠頭用地の拡張整備(5・1f)として、舗装工や排水施設整備など基盤整備工を早ければ年度内に発注する。照明や電気・空調設備などは15年度発注される。埠頭用地の基盤整備に伴う設計は日本港湾コンサルタント愛媛事務所(松山市)で9月末完了目指し進められている。
現在、同地区には、マイナス10b、延長170bの1万d級岸壁が整備され、背後地5・4fがコンテナ埠頭としてガントリークレーン1基(01年3月完成)が設置・供用されている。
松山港は、1993年3月に全国に先駆けて国家プロジェクトであるFAZ(輸入促進地域)に指定され、物流機能の充実強化を図るため、外港地区に貨物船が接岸できる外貿コンテナ埠頭の整備が進められている。
コンテナ貨物の取扱量は年々増加しており、昨年度の取扱量は5万1036個(20フィートコンテナ)と過去最高を更新している。