建通新聞社
2014/07/16
【大阪】鉾流橋ライトUP設計最優秀提案に小寺グループ
大阪府は、「一級河川堂島川(旧淀川)鉾流橋ライトアップ設計等業務」の委託先を選定する公募型プロポーザルで、最優秀提案者を小寺・スタイルマテックグループに決めた。今後は、9〜10月に実証実験を行い、11月末までに設計を固める。工事は年内から年明けに別途発注し、本年度末の完成を目指す。2015年度早々にも中之島に新たな夜景スポットが誕生する。
この取り組みは、府市共同による大阪光のまちづくり2020構想に基づくもの。これまでに、なにわ橋、天神橋、天満橋の浪華三大橋をはじめ、橋梁10カ所と船着き場、護岸などのライトアップを府市が分担しあってきた。中之島中央エリアについては、鉾流橋で主要なライトアップがおおむね完了する。
同橋は、中央公会堂の北側の堂島川に架かるゲルバー形式の鋼橋。橋長98b、幅員13b。場所は大阪市北区中之島1丁目〜西天満1丁目。すでにライトアップしている水晶橋や大江橋とともに、さらなる夜間景観の魅力向上を目指す。
今回のプロポでは、最優秀提案者のほか、パナソニックESエンジニアリングと岩崎電気の2者が応募。府立大学21世紀科学研究機構教授の橋爪紳也氏らが提案内容を審査した。
最優秀提案については「周辺の地域性、歴史性、物語性を考慮し、夜間景観における同橋の役割を理解した優れた内容」で、環境に配慮した技術を積極的に取り入れた点などが評価された。
ライトアップ工事は、設計の完了後に意向調査を実施。参加を希望する業者数を把握した上で、発注方法を固める。工事が終わり次第、点灯式を行い、常時点灯する。維持管理手法は今後検討するとしている。