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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/07/15

【群馬】県桐生土木砂防事業概要

 本年度から着工する砂防3事業は、いずれもみどり市東町が現場となる。荻原地先の房川では、全体で砂防堰堤2基を整備する。上流側の堰堤(スリットタイプ)は堤長30m・堤高12m、下流側はL37m・H8・5mの規模。本年度はこれから用地買収を完了させ、10月ころに上流堰堤基礎部分の工事を発注する。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が作成した。花輪地先の寺ノ沢は、L37m・H9mの砂防堰堤1基の建設に着手する。用地買収を進め、やはり10月ころに堰堤一段目の工事を発注する。設計は開発技術(前橋市)が作成した。

 沢入地先を流れる深井戸沢では、L52m・H9mの砂防堰堤1基を整備する。初弾工を来月にも技術力重視タイプの総合評価落札方式を適用した条件付き一般競争入札で執行するため、今はその準備を進めているところ。設計は高崎測量(高崎市)が担当した。
 他方、桐生市内では菱町4丁目の八幡山A地区に着工する。全体計画の重力式擁壁工L237mのうち、本年度はL87mの工事発注を目指し、用地調査と用地買収を進行させているところ。設計と用地測量は測研(高崎市)が手がけている。
 また、平井町の経ヶ峯地区でも本工事に着手する。全体では土砂崩壊防止柵工L264mと重力式擁壁工L30mを計画しており、本年度は、防止柵工L40mを発注する。
 このほかの事業を桐生市内からみると、川内町1丁目地先の青木沢では砂防堰堤(L53m・H9m)の建設に向け、用地などの調査を実施する。工事用道路も含めた詳細設計は、昨年度に協和テクノ(高崎市)へ委託。梅田町1丁目地先を流れる姥沢では砂防堰堤(L65m・H9m)を計画しており、4月に詳細設計を関東測量(前橋市)に委託。作成後、本年度に用地測量を実施する予定。
 同町4丁目での前ノ沢砂防堰堤は、昨年度末に発注された工事で完成を目指す。
 天神町3丁目の外語学院地区は、落石対策フェンス工L48m・H2mを計画しているところ。本年度は用地買収を行う。また、相生町3丁目にあるすみれ保育園地区の急傾斜地崩壊対策は本年度で第1工区が完成し、来年度から第2工区へと移る。菱町4丁目の祖父ヶ入地区では、重力式擁壁工L24・6mが本年度に完了する。
 みどり市内では、東町荻原地先を流れる中井沢で、砂防堰堤整備に向けた全体計画を関東測量が作成中。本年度は地元調整を行い、調査を開始する。大間々町高津戸の権現山地区では、急傾斜地崩壊対策を検討中。老人ホームの東側が対象で、本年度に地権者から了解を得られれば、概略設計を発注する。