日本工業経済新聞社(群馬)
2014/07/14
【群馬】県企業局が2014年度公営企業概要を発表
県企業局は、本年度の公営企業概要を発表した。電気、工業用水道、水道、団地造成、駐車場の5事業の資本的支出は計164億5407万8000円を計上。うち建設改良費は93億3146万2000円を数える。団地造成事業で多田山南産業団地や伊勢崎宮郷工業団地の造成をスタートさせ企業誘致を図るほか、電気事業では田沢発電所(仮称)や八ッ場発電所(仮称)の整備を行い、再生可能エネルギー導入を促進していく。
電気事業の本年度予算の資本的支出は46億9388万1000円で、うち建設改良費は28億1280万6000円。再生可能エネルギー導入を促進するため、桐生市黒保根町で田沢発電所(仮称、最大出力2000kW)の建設を引き続き進め、土木(第1工区〜第3工区)工事や水圧管工事、機器製作据付工事を実施する。八ッ場発電所(仮称)については八ッ場ダム完成にあわせて運転を開始できるように準備を進めていく。また、地球環境問題に対応するため、水力発電などの新規開発調査や導入する市町村に対する技術支援も行っていく。
工業用水道事業の資本的支出は16億9113万5000円で、建設改良費は5億9651万1000円。渋川工業用水道で浄水施設への水質測定計器や原水調整池へのオイルフェンスを設置するほか、東毛工業用水道で監視制御装置の更新を昨年度から引き続いて実施し完了させる。
水道事業の資本的支出は51億7637万4000円で、建設改良費は19億4789万2000円。県央第一水道で機器の老朽化などにより予備天日乾燥床設置工事や下流調整池連絡管設置工事、受変電設備更新工事、浄水施設増設工事などを実施する。新田山田水道では再生可能エネルギーを活用するため、新田山田水道浄水池と新田受水池との落差を活用して水道用水を用いた水力発電所(最大出力60kW)の運転を開始する。また、攪拌機などの更新工事や受水点TM/TC更新工事も行う。東部地域水道では監視制御設備更新工事、県央第二水道では受水点電磁流量計更新工事、水質検査センターでは空調設備取替工事などをそれぞれ進める。
団地造成事業(団地造成・分譲、ゴルフ場など)の資本的支出は47億4799万4000円で、建設改良費は39億6775万3000円。団地造成・分譲では多田山南産業団地や伊勢崎宮郷工業団地(第一期)の造成工事を進めるとともに、新規産業団地候補地の事業化に備えて用地費を確保。受託工事として千代田町所有のふれあいタウンちよだ近隣商業用地造成も実施する。伊勢崎宮郷工業団地では8月31日の東毛広域幹線道路全線開通を最大限に活用し、速やかに企業進出してもらえるよう早期分譲に向けて積極的な取り組みを行う。ゴルフ場事業では利用者サービスの向上を目指し、良好なコースを維持するため各ゴルフ場の管理用機械の更新や施設整備を行うとともに、施設老朽化対策として玉村ゴルフ場のクラブハウスを建て替える。
駐車場事業の資本的支出は1億4469万4000円で、建設改良費は650万円。高崎市のウエストパーク1000出口で全自動精算機の計画的な取り替えなどの設備整備を実施するとともに、必要に応じて施設関係工事を行う。