国土交通省静岡国道事務所は、7月2日から4日の3日間、富士市の国道1号、依田橋高架橋の定期点検を実施した。同点検には市町の職員も参加した。
今回の定期点検個所は、富士市の富士東インターチェンジ周辺の国道1号、依田橋高架橋1(41b)、同2(108b)、同3(525b)で、国際航業が点検業務を担当。また、診断業務は橋梁調査会(J−BEC)が請け負っている。
最終日の4日の日は、心配された雨も日中は回避し、午前、午後で県中部地区の5市町の職員13人が参加、リフト車を用いて近接目視による損傷部の確認作業を行った。
島田市からは、4人の技術者が参加していた。改正道路法では橋梁とトンネルの5年に1度の点検、しかも近接目視が義務付けられたことで、職員の技術のレベルアップが必要と考えたからだ。同市では、すでに市内の橋梁などの点検を完了していたが、近接目視ではなく双眼鏡などを用いたものだった。
島田市土木課の村松衛係長は、「全ての橋梁、トンネルの点検を発注するのは財政的にも困難なので、職員がレベルアップして可能なところは自分たちで点検するしかない」と話す。また、渡河部の橋梁などで「ここまでの近接目視ということになると、なかなか接近が困難な橋梁も多い」と困惑していた。
道路メンテナンス会議などを通して国土交通省や県の一層の支援が必要になった。
(2014/7/10)
建通新聞社 静岡支社