建通新聞社(神奈川)
2014/07/10
【神奈川】神奈川県東部漁港 防災システムの詳細設計へ
神奈川県東部漁港事務所は、三崎漁港防災対策支援事業で2014年度に防災システムの詳細設計を作成する予定だ。第3四半期に一般競争入札で発注する。設計工期は5カ月。完了後、15年度以降の工事発注を目指す。
三崎漁港防災情報システムは、三崎漁港の防災機能を高めるため、防災カメラなどの「情報収集施設」、情報板などの「情報提供施設」と、それらを制御する「制御施設」から成る。
整備場所は、三浦市三崎5、宮川町〜三崎町城ケ島。事業期間は13年度〜18年度。全体事業費は約2億5000万円。
現在、異常気象監視施設、防災情報伝達施設の基本設計を日本工営(東京都千代田区)を進めている(落札金額1490万6400円)。リアルタイムの情報を提供することで、地震・津波による災害の未然防止、被害の拡大防止を図ることが目的。14年度に詳細設計を作成し、工事の発注に備える。
三崎漁港は特定第3種漁港として、日本でも有数のマグロの水揚量を誇る漁港。漁港・市場で働く就労者や、休日の来訪者も多いが、地震・津波が発生した場合の避難誘導や広報設備が脆弱(ぜいじゃく)。このため、リアルタイムな情報を提供できるシステムを整備する。