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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/07/10

【群馬】群馬県治水砂防協会が総会

 群馬県治水砂防協会(会長=関根圀男県議会議員)は9日、前橋市内の群馬県商工連会館で通常総会を開催し、本年度の事業計画などを決定した。また、国土交通省水管理・国土保全局の酒谷幸彦砂防施設評価分析官、全国治水砂防協会の岡本正男理事長を講師に招き、記念講演も催された。
 冒頭、関根会長は「近年は地球温暖化などの影響で猛烈な豪雨災害が発生し、全国各地で甚大な被害が起こっている。予期せぬ災害が増え、いつ大きな災害に巻き込まれるかわからない。被害を最小限に抑えるため、治水砂防の意義の啓発に尽力していく」とあいさつした。
 来賓も大勢駆けつけ、茂原璋男副知事は「群馬は災害が少ないと言われるが、県土の3分の2が山間地。2月には歴史的な大雪があり、災害はいつ起きるかわからない。ことしも大雨に関する注意報や警報が発令され、危機管理への迅速な対応が求められている。ハード・ソフト両面でしっかり対応をとっていく」と大澤正明知事の言葉を代読。協会の顧問も務める須藤昭男県議会議長は「急峻な地形や急流河川が多く、過疎化により管理の行き届かない中山間地域も増加している。皆さま方には連携をさらに強めていただき、今後も治水砂防事業の推進に尽力をお願いしたい」と呼びかけた。また、酒谷分析官、岡本理事長もそれぞれ祝辞を述べた。
 本年度事業計画には県内の治水砂防整備の推進に向けて◇砂防、地すべり対策および急傾斜地崩壊対策事業の促進と予算確保◇砂防関連事業の円滑な運営を図るための関係機関との交流◇砂防関連事業の調査研究と諸会議への参加協力◇砂防関連事業にかかわる技術、知識の向上のための講習会、研修会などの開催◇砂防関連事業に関する啓発宣伝活動−などを盛り込んだ。また、総会後には酒谷分析官が『最近の砂防行政に関する話題について』、岡本理事長が『わかりやすい砂防の歩みについて』それぞれ講演。参加者は今後の事業推進に向けて、真剣な表情で聞き入っていた。