日本工業経済新聞社(群馬)
2014/07/10
【群馬】富士見公民館の大規模改修で設計委託 前橋市
前橋市は、富士見地区の新市基本計画に位置付けられている富士見公民館、ふじみ老人福祉センターの大規模改修計画で、今月中旬にも改修に向けた実施設計を一括で指名通知し、8月中に開札する。本年度当初予算には1800万円を計上している。計画では来年度に本体の着工を計画しており、耐震補強や施設内のリニューアルを行う見通し。
富士見公民館は富士見町田島地内にあり、1980年に建設されたRC造2階建て、延べ床面積3176・51uの生涯学習施設。
公民館の1階フロア東には、ふじみ老人福祉センターが設置されている。実施設計費は公民館面積分1440万円、福祉センター面積分360万円をそれぞれ計上している。設計委託については、一括委託となる。
大規模改修は、富士見地区の新市基本計画に位置付けられ、市立図書館富士見分館の完成後に着手する段取りとなっていた。本年度は、地元利用者や利用団体の意見も汲み入れつつ、設計の作成に取り組む。
2015年度の工事着手を目指しており、耐震補強をはじめ、公民館の利便性に考慮した施設内配置へとリニューアルする。
13年度に行った耐震診断では、躯体自体の耐震性は有していたため、非構造部材へ必要範囲内での補強を実施し、長寿命化を図る。
既存施設は1階西側と2階が公民館となっており、1階の公民館機能には事務室、旧図書室、視聴覚室、学習室などが配置されている。2階は実習室、研修室、会議室、多目的ホールなどがレイアウトされている。
ことし2月、富士見分館が独立して富士見支所の敷地内に移転したため、空きスペースである旧図書室部分の活用など、より使い勝手の良い館内配置へと再整備する。
また、1階東側にある老人福祉センターはステージ付きホールや集会室のほか、風呂場、機能回復訓練室などが設置されている。ただ、風呂場は設備機器などの老朽化が著しいため、現在は利用されておらず、今回の大規模改修でリニューアルする予定。
富士見地域審議会の場では、利用者から「風呂場がかなり古くなっているので、風呂場スペースを大規模に大きくしてほしい」といった要望が出されており、今後、地元の意向も踏まえてレイアウトなどを決めていく。