北海道建設新聞社
2014/07/04
【北海道】道の駅ニセコビュープラザの再整備構想まとまる−直売棟など増築
ニセコ町は、道の駅・ニセコビュープラザの再整備基本構想をまとめた。老朽化と観光客の増加に対応するため、既存施設を改修し、直売棟など一部を増築する方針だ。設計など事業着手は、2015年度以降になる見通し。
同施設は元町77の10に位置し、1996年に建設。当初はW造のトイレ棟とS造の情報プラザ棟のみだったが、W造のフリースペース棟(現直売棟)を増築し、現在は3棟で構成する。全て平屋建て、延べ面積は合わせて665m²。地元農家60人による直売コーナーや飲食店5店が出店している。
建設時、施設を訪れる観光客は年間約30万人だったが、ニセコ町の知名度向上や国道5号と岩内洞爺線の交差点という好立地、出店農家の増加、飲食店の充実などで、この18年間で年間約60万人と倍増している。
7月から8月のピーク時にはトイレの数や物販面積、駐車スペースが不足。また、雨漏りや設備の老朽化が進行し、数年内に大規模改修が必要になるため、増改修の方針を決めた。事業費には1億1000万円程度を見込む。
改修計画案では、直売棟は124m²、トイレ棟は36m²をそれぞれ増築し、屋根、外壁、設備を改修する考え。災害時の避難場所としての機能を強化するため、簡易調理台やまきストーブ設置、トイレの充実や再生可能エネルギーを活用した冷暖房設備導入も検討している。