日本工業経済新聞社(茨城)
2014/07/04
【茨城】比・西ネグロス州知事ら茨建協や県を訪問
フィリピン西ネグロス州知事のアルフレッドGマラニオンJr氏ら訪問団が3日、県建設業協会(岡部英男会長)を訪れ、人材交流について意見交換。若手外国人労働者の活用を求めた。交流後、マラニオン知事らは県庁で楠田幹人県副知事とも意見交換し、農業や介護の分野においても人材交流を求めた。
当日は、西ネグロス州関係者ら11人に、菊池敏行県議会副議長、照沼秀也医療法人社団いばらき会理事長、岡部英明渇ェ部工務店社長、佐藤信雄巨m平ポンプ工業会長が同行。2月にフィリピンを訪問した照沼理事長らの招待で、今回の訪問が実現した。
冒頭、岡部会長は「震災以降、人材不足がクローズアップされている。建設、医療、農業などさまざまな分野があるが、いずれもなかなか軌道に乗らない。そんな中、このような交流はありがたい」とあいさつ。
マラニオン知事は、「フィリピン政府では、短期間で技術的なことを専任に教えられる施策を進めており、建築であれば溶接などで対応できる。茨城の人材不足の問題解消と、フィリピンの青年の技術習得の流れができればうれしい」と語った。
その後、田山寛治専務理事が県内建設投資の現状などを説明。オリンピック需要などを踏まえ日本政府が外国人労働者の活用を議論していることに触れながら、協会としても対応を検討していくとした。
西ネグロス州は、人口が400万人で、うち65%以上が35歳以下と若者が多い。