日本工業経済新聞社(群馬)
2014/07/03
【群馬】県太田土木2014年度事業概要
県太田土木事務所(舘野温良所長)は、本年度の事業概要を公表した。当初予算は補助公共事業25・8億円、単独公共事業16・9億円とし、13年度補正予算の4・7億円を加えた総額は47・4億円となる。主要事業のうち、主要地方道太田大間々線バイパス新田薮塚工区には、10億円を投入して用地買収に着手する。また、主要地方道大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区には2億円を確保し、本線の改良工事を開始する。
主要事業をみると、10億円が投入される太田大間々線バイパス新田薮塚工区では、用地調査が進行中。本年度中に用地買収に入り、埋蔵文化財調査まで行う考え。同工区は鳥山工区を北側に延伸させるもので、太田市新田小金井町から山之神町を走る一般県道桐生新田木崎線L1900mを4車線道路に拡幅改良する。北関東自動車道への大幅なアクセス性の向上が図れるため、効果発現に向けて進捗を図る。
大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区では本年度、用地買収とともに流末排水工事を完了させ、道路部の改良工事を実施する。同工区は桐生市と太田市にまたがるL3400m、W22・75m(両側歩道W3・5mずつ)を整備する。同事務所は、太田市側L460mを担当し、17年度の完了を予定している。
東毛広域幹線道路(国道354号バイパス)では、新田尾島工区に2・1億円を措置。道路標識の修正工事や照明整備、新南跨線橋の4車線化など、多くの工事が第1四半期に発注されている。同工区L2・4qの4車線化を進め、16年度の完成を見込む。
このほか、同事務所は交通渋滞対策として交差点改良事業4工区・5カ所に取り組んでいる。主要地方道足利伊勢崎線では、一般県道太田桐生線との丸山交差点と国道50号との只上西交差点の2カ所で交差点改良を行うとともに、2つの交差点を結ぶ区間の歩道整備を実施する。本年度は2億円を配分し、丸山交差点の用地買収と埋蔵文化財調査を進める。
主要地方道大間々世良田線と国道354号が交わる世良田交差点には、2・1億円を充当。昨年度末の工事着手に引き続き、用地買収と本工事の進捗を図る。また、国道407号の古戸交差点改良には1億円、主要地方道前橋館林線の別所交差点には2000万円を計上している。
電線共同溝整備は、主要地方道前橋館林線と一般県道鳥山竜舞線の2路線で事業を実施中。前橋館林線には7000万円を投じ、本年度は歩道の本復旧に合わせたセミフラット化工事を予定。一方の鳥山竜舞線では、本年度に先行区間の本工事を完了させるとともに、残るL450m区間の設計を作成する。
河川改修事業については、4河川で実施予定。石田川の調整池整備では、E池の用地買収と放流水路の設計を予定しており、2・2億円を確保。同川上流部の改修事業には1・5億円を措置し、六供上橋の架け替え工事を行う。下部工は渇水期前に一括発注し、上部工(橋長16・2m・プレテンション方式PC単純中空床版橋)も下期に入札する予定。
さらに、大川には1・2億円を充て、妙高寺橋の架け替え工事と護岸工に取り組む。このほか、聖川は3000万円で用地測量と用地買収を進行する。八瀬川では、昨年度に発注した揚排水機設備の設計を進捗させる。