日本工業経済新聞社(山梨)
2014/07/01
【山梨】甲府市総合案内所 本年度は内装設計
甲府市教育委員会文化課は、史跡武田氏館跡(古府中町2614)に総合案内所を建設する計画だ。8月から9月ごろにかけて建物展示など内装業務の基本設計を委託する。契約方法は現時点では未定だが、県外業者による一般競争、あるいは指名競争が有力。プロポーザルなども視野に入れている。
先月に開催された史跡武田氏館跡保存整備委員会で案内所建設について検討。それによると、案内所は、現在、発掘調査を進めている面積約300uの市有地で計画。案内所は木造平屋建てで、周辺で発掘された史跡を展示するほか情報発信地、武田神社の参拝者がゆっくり出来るような施設にする。
今後のスケジュールとして、来年度に建物の基本設計、16年度に建物と内装の実施設計、17年度に敷地造成と建物建設、18年度に建物内装工事−を行い、19年度のオープンを目指す。
案内所について本年度当初予算では、地質調査を含む事業費に342万7000円を計上している。事業全体の設計は文化財保存計画協会(東京都千代田区一ツ橋2−5−5・電話03−5276−8200)が手掛けた。
武田氏館跡整備事業では、9月から10月ごろに西曲輪(にしくるわ)ゾーンの修理工事を総合評価による一般競争で発注する。内容は、西曲輪南土塁、南堀護岸、枡形虎口を1カ所ずつ。工種は土木か造園。修理面積は850uから900uで、工期は約180日間としている。
同整備事業で市は公有地化を進めているが、畑地や民有地の買収が難航しているため、事業の完了時期は未定。同課では「2019年度をメドにしたい」と話している。