トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2014/07/01

【北海道】神恵内村が役場庁舎の耐震診断実施へ−建て替えなど検討

  神恵内村は2014年度、役場庁舎耐震診断の2次診断を実施する。大規模災害時の防災拠点機能を果たせるか、確認するもの。村は13年4定村議会で、役場庁舎の改築や改修のための役場庁舎建設基金に2億円を計上していて、診断着手は老朽化が進む同庁舎の移転や現地建て替え、耐震改修の必要性などを検討する出発点となる。
 役場庁舎は神恵内村81の4に所在し、規模はRC一部S造、2階、延べ996m²。1969年に1期としてRC造、416m²の1階と、S造、315m²の2階からなる本庁舎部分を建設し、75年に2期としてS造、2階、延べ264m²の消防庁舎を増築。さらに89年には本庁舎部分にRC造、2階、延べ154m²を増築する3期整備を実施した。
 今回診断の対象となるのは1期と2期の部分。2次診断はドーコンに295万円で委託。柱・壁の断面積や鉄筋の影響を考慮し、構造耐震性能を評価する。コアを採取し、コンクリートの劣化状況なども調べる予定。年度内には診断結果を得て、建て替えか改修の判断に生かす。
 担当する同村財政課では「耐震性がないと判断されても、可能ならば建て替えではなく改修で済ませたい。ただ、現役場は海のすぐそばにあり、津波の被害を受ける可能性という問題もある」とし、財政的な事情も考慮しつつ、移転改築も含め、慎重に検討していく構えだ。