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　県立高等学校総合寄宿舎の再編とそれに伴う耐震化で、２０１４年度に「徳島寮男子寮」「阿南寮」「美馬東部寮」３寮の改築（新築）と「三好寮」の耐震改修の工事発注を予定している徳島県は、７月末にも設計を全て完了させ、学校教育関係者などと最終的な協議に入る考え。順調なら徳島寮男子寮の新築と三好寮の耐震改修は第２四半期中に入札できるよう、８月中には一般競争入札を公告するほか、阿南寮と美馬東部寮の新築も10月ごろの入札執行をめどに並行して発注準備を進めていく。
　高等学校総合寄宿舎（寮）の再編計画は、現在の６寮体制から「麻植寮」と「美馬寮」の２カ所を15年度末に廃止し、徳島・阿南・美馬東部・三好の４寮体制に統合再編するもの。徳島では改築と耐震改修各１棟、阿南と美馬東部寮は新築、三好寮は既設２棟の耐震改修で対応する。また、整備に合わせて現在の４人部屋体制から２人部屋体制に移行するなど、住環境の向上も図ることにしている。
　徳島寮男子寮の計画規模は鉄骨造３階建て延べ１０００平方�b程度。寄宿舎のほかにスポーツ合宿所機能も盛り込む予定。設計は山田設計（三好市）が担当。建設地は徳島市北矢三町地内。
　三好寮では、男子寮・女子寮両棟を耐震改修する。既設規模は男子寮が鉄筋コンクリート造２階建て延べ３９９平方�b、女子寮・食堂が同造２階建て延べ６５１平方�b（食堂部分は同造平屋１３１平方�b）。設計は橘建築事務所（徳島市）が担当。所在地は三好市井川町地内。
　このほか新築する阿南寮と美馬東部寮の計画規模は、いずれも木造または鉄骨造２階建て延べ１０００平方�b程度。できる限り木造（県産材使用）とする予定。それぞれ寄宿舎として２人部屋25室を設けるほか、学習室、談話室、舎監室、事務室、トイレ、浴室などを整備する。また、屋外付帯施設として外構のほか駐輪場も整備する計画。
　阿南寮は阿南工業高等学校（阿南市宝田町地内）の北端の敷地、美馬東部寮は、美馬市穴吹町地内の取得地に建設する。設計は阿南寮が滝本建築設計事務所（徳島市）、美馬東部寮が西田設計（同）がそれぞれ担当。　三好寮の耐震改修と新築対象の３寮は14年度に工事発注するが、耐震改修対象の徳島寮（現男子寮→女子寮）は、新男子寮の供用を待って整備するため、15年度に発注する。既設規模は鉄筋コンクリート造４階建て延べ１１３０平方�b。設計は林建築事務所（徳島市）が担当している。