建通新聞社四国
2014/07/01
【香川】週休2日現場スタート
国土交通省四国地方整備局は、建設産業の中長期的な担い手確保・育成に向けて土曜日、日曜日を休業とする「週休2日・現場閉所のモデル工事」の試行を6月からスタートした。
今後、モデル工事を検証しつつ舗装分野での新規発注工事での試行拡大も検討する。業界団体との意見交換会を踏まえ全国の地方整備局に先駆け実施することにした。
試行する工事はすでに発注済みの「大洲管内舗装修繕工事」(担当・大洲河川国道事務所、受注者・東亜道路工業四国支社、工期3月31日〜2015年3月31日)。
現場技術者(現場代理人)、主任技術者(監理技術者等)が土日に休暇取得し、地元や関係機関との調整、緊急工事などによりやむを得ず休日に作業を行う場合は、監督職員と協議する。
また、夜間工事の場合は土曜日の朝から月曜日の朝までの2日間を休業する。
建設産業の中長期的な担い手確保・育成に向け日本建設業連合会や日本道路建設業協会は四国地整との意見交換に職場環境改善に取り組む具体的な対策として、土日等の休日の徹底とこれらを担保する適正な工期設定を俎上(そじょう)に載せた。
四国地整も発注者、元請け、下請けが一体となり、土日等の休日の徹底に取り組む考えを示していた。
国土交通省の建設産業活性化会議も6月26日に中長期的な担い手の確保・育成に向けた中間報告をまとめ、技能労働者の処遇改善を目的とする「週休2日制の実現」を提言。「4週8休」の休暇取得に配慮した適正な工期設定など国交省では具体的な施策の工程表をまとめることにしている。