建通新聞社四国
2014/06/27
【高知】34市町村当初予算は5年連続増
高知県は、県内34市町村の2014年度普通会計当初予算の概要をまとめた。全体の予算規模は、普通建設事業費が133億3900万円増となったことにより、4092億3600万円と5年連続で前年度比増となった。4000億円台となるのは13年ぶり。予算額が前年度当初予算より増加したのは28団体、減少したのは6団体で、10%以上の増加率となったのが12団体ある。
普通建設事業費の総額は647億3300万円で、前年度比26・0%、133億3900万円の増加となった。津波避難タワー建設事業、避難路整備、消防デジタル無線整備などの南海トラフ地震関連事業や庁舎建設などが主な要因。
対前年度の当初予算伸び率上位3団体の主な要因としては、1位の安田町(34・7%増)は、公営住宅建設工事、安田中学校屋内運動場建設工事など普通建設事業費が7億5600万円増加したこと、2位の大川村(28・9%増)は、村営住宅の建て替えなどにより普通建設事業費が2億2900万円増加したこと、3位の奈半利町(23・0%増)は、町道改良や観光施設整備などで普通建設事業費が2億9700万円増加したことが挙げられる。
14年度の歳入面を見ると、地方税は前年度比1・3%(10億1800万円)増、地方交付税が同0・1%(7000万円)減、国庫支出金は社会資本整備総合交付金の増加などにより同11・0%(62億8200万円)増、地方債は同0・2%(7600万円)増、積立基金の取り崩しなどの繰入金は全体で同50・4%(64億5100万円)増となった。