建通新聞社
2014/06/26
【大阪】新千里東・北・南住建替動く 大阪府住まち
豊中市にある管理戸数1000戸を超える大型団地の新千里東、同北、同南住宅の建て替え計画が動き出す。大阪府住宅まちづくり部の所管事業で、新千里東では本年度中に実施設計を固め、2015年度の工事発注を目指す。新千里北と同南では、7月中に基本設計の委託先を決定し、15年度に実施設計、16年度に建築本体工事を発注するスケジュールが組まれている。
新千里東は、昭和40年代に建設されたもので、1期事業完了後、再整備計画を練り直し、今後2期事業に着手する計画。昨年度にジャス(吹田市)で基本設計を作成済みで、今後、同者と実施設計を随意契約し、本年度末までの納期で作成する。地質調査と設備設計は別途委託する。
全21棟中、1期事業で8棟の建て替えを完了。残る13棟を5棟(260戸)に集約し建て替えることとし、2期事業で3棟、3期事業で2棟を建設する。2期の3棟は、鉄筋コンクリート造7階建て2棟と同造13階建て1棟の内訳。配置戸数は125戸を想定している。場所は豊中市新千里東3ノ3。
新千里北住宅は、全47棟(1312戸)からなり、建て替えと耐震改修で再整備を図る。建て替えは既存住棟20棟を7棟に集約する計画で、残る27棟を耐震改修する。1965〜66年度の完成で老朽化が進んでいた。場所は豊中市新千里北町2丁目で、府道121号と新御堂筋の間。敷地面積は9万8000平方b。
新住棟は、鉄筋コンクリート造8〜11階建てを想定。505戸を配置する。耐震改修は鉄筋コンクリート造5階建ての既存住棟(760戸)が対象。改修計画策定業務は公告済みで、7月中に委託先を決め、本年度中に補強方法、基本設計を固める。建て替えと並行して、15年度に実施設計、16年度での工事発注を目指す。
新千里南は、既存住棟全35棟を13棟に集約し建て替える。新住棟の規模に鉄筋コンクリート造7〜13階建て(889戸)を検討しており、新千里北と同程度のスケジュールで進める。場所は豊中市新千里南1丁目。
新千里北と同南の建て替えは数期に分けての発注が見込まれるが、担当課では「一部民活手法を導入する可能性もある」としている。
建て替え後は名称が変わり、豊中新千里東、同北、同南となる。