日本工業経済新聞社(群馬)
2014/06/24
【群馬】東毛広域幹線道路で暫定2車・4車化へ事業促進
2017年度に全線4車線開通を目指している東毛広域幹線道路。県伊勢崎土木事務所では本年度、年間を通じて東毛広域幹線道路関連の工事発注を計画している。今後は8月から9月にかけて各工区で多くの発注を予定しており、秋には暫定2車線の全線開通も控えている。事業が終盤に差し掛かる中、4車線開通へ向けた工事など、本年度の主な大型工事を追った。
東毛広域幹線道路は、高崎市から板倉町までの8市町村をつなぐ国道354号のバイパスで、全長は58・61q。県の7つの交通軸構想にも位置付けられている最重要路線の1つ。県伊勢崎土木事務所では高崎玉村バイパス、玉村伊勢崎バイパス、韮川工区、境工区、境木島境三ツ木工区に分けて事業を展開している。このうち、玉村町と伊勢崎市とをつなぐ玉村伊勢崎バイパスは、暫定2車線での開通をことし秋に控えており、そのほかの路線については4車線化の促進、または完了段階にある。今後、工事発注が見込まれる工区に注目した。
【高崎玉村バイパス】
この区間では主な4車線化工事が完了しているが、今後、町道や県道との平面交差点改良工事、2000立方m規模の残土運搬業務、舗装工L580mなどを8月に指名競争入札でそれぞれ発注する。また、玉村町の休憩施設用駐車場でも5000uの路盤工が計画。9月中に指名競争入札を執行する。
【玉村伊勢崎バイパス】
4車線化へ向けた道路築造工事が3分割で発注される。工事は利根川の右岸側L1000mをL600mとL400mの2分割にするほか、左岸側L550mの計3工事が技術力重視型の総合評価落札方式を適用した条件付き一般競争入札で9月に公告される。工事内容は片側2車線分の側溝、境界ブロック、植樹帯、L型擁壁などの築造で、中間層から下層路盤工までの道路築造工事となる。今回発注する区間の表層工は、築造工事の進捗に合わせて別途発注する予定。このほか、利根川新橋の床版工を2分割で発注する。7月は韮川放水路を跨ぐL36m区間が対象で、12月には利根川横断部L286m区間の条件付き一般競争入札を公告する。
【境工区】
粕川に架かる剛志大橋の4車線化に取り組んでおり、現在は桁の製作中。秋口から桁架設に移行する予定だ。このため、橋梁の架設が完了する年度末をめどに、橋梁の表面舗装工L134・5mや防護柵設置の発注を予定している。このほか、橋梁前後の取付道路工L約50m、橋へのアプローチ盛り土区間の転落防止柵L665m、橋梁前後L1400mの植栽工が発注される予定。