農林水産省関東農政局利根川水系土地改良調査管理事務所は、国営施設機能保全事業大利根用水地区の現地事務所となる大利根用水支所を今月1日付で設置し、20日、事務所に看板を掛けるとともに開所式を開催した。事務所の所在地は旭市ロ1247―4地先。職員は3人を配置した。
旭市内のヒューマンプラザ黄鶴で行われた開所式には、利根川水系土地改良調査管理事務所、県農林水産部及び県海匝農業事務所、関係4市町、大利根土地改良区、干潟土地改良区などから関係者が出席。
関東農政局の大田武志整備部長が「大利根用水地区は、大正時代に計画が提示され、その後、昭和に入ってから県営事業として事業が始まり、約80年前に着手した歴史ある地区で、新たにこれから10年をかけて更新・改修等を実施していくということで身が引き締まる思い」とあいさつした。
同地区は、基幹的農業水利施設の機能保全を目的とする。事業期間は2014〜23年度の10か年で、総事業費37億円を投入。受益面積は約8832ha(水田7263ha、畑1569ha)で、関係市町は旭市、匝瑳市、香取郡東庄町、山武郡横芝光町の4市町に及ぶ。