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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/06/23

【山梨】甲府市橋梁長寿命化 6橋で補修設計

 橋梁長寿命化修繕事業で甲府市道路河川課は、7月ごろに補修設計6橋分の委託業務を指名競争により一括発注する。このうち河代跨道橋、北深橋、村中5号橋の3橋分は、10月から12月ごろの工事発注を予定している。また8月ごろには、補修耐震設計3橋についても委託していく。
 工事を行う橋は、河代跨道橋(L19・6m、1径間、構造不明)と、北深橋(L6・5m、1径間、RC単純中実床版橋)、村中5号橋(L2・9m、1径間、単純RC床版橋)。村中5号橋については、点検結果によっては架け替えになりそう。
 工事内容は今後詰める意向だが、昨年度までに行った点検結果によると、河代跨道橋は鉄筋露出が生じているほか、伸縮装置の止水機能が低下している。北深橋は、床版の剥離や鉄筋露出は早急に断面修復を行うことが望ましいとしいと判断。村中五号線はコンクリート劣化や鉄筋露出を確認しており、断面修復などを行うとしている。
 このほか、本年度に設計委託を実施するが、工事は来年度以降となる6橋が判明した。
 補修設計するのは▽美咲橋(L30・0m、鋼橋)▽浅間橋(L2・7m、RC橋)▽第二池添橋(L16・3m、鋼橋)。また、補修耐震設計するのは▽常閑橋(L21・0m、PC橋)▽二川橋(L92・1m、PC橋)▽金沢橋(L18・0m、RC橋)−。補修耐震設計については、1橋ずつ委託する考え。
 一方、橋梁点検については10月以降、「20橋以上」まとめて一括で委託しそうだ。
 甲府市の橋梁長寿命化計画は、2023年度までの10年間が計画期間で、橋長2m以上224橋を対象に策定。累計補修費は「50年間で52%(196億円)の削減になる」としている。