日本工業経済新聞社(群馬)
2014/06/20
【群馬】国交省八ッ場ダム工事事務所が本年度事業概要を推進
国土交通省八ッ場ダム工事事務所(佐々木淑充所長)は、本年度の事業概要を明らかにした。本年度事業費は89億6000万円で、今秋にも本体工事に着手すべく手続きを進めているほか、生活再建事業や関連工事で7件の公告を予定している。このうち、吾妻川右岸への工事用道路新設工事では、本年度内の完成に向けて橋梁の架設と改良工事を計画している。
本年度は、現在のところ7件の工事を計画。このうち、道路関係では5件の工事を予定しており、本体工事に先駆けて吾妻川右岸で工事用道路の新設、長野原町長野原地区の県道林長野原線で新設、長野原町川原湯地区の県道林岩下線で歩道の新設、東吾妻町松谷地区で町道の付け替え、長野原町林地区の町道林線で仮設橋の撤去をそれぞれ実施する。これらのほか、林地区で用水路、川原湯地区と川原畑地区でTV共聴設備を整備する。吾妻川右岸の工事用道路新設では、本年度の完成に向けて道路改良工と橋梁の架設を予定しており、上期内に公告を予定している。
県道林長野原線では(仮称)白砂川橋の取り付け道路の整備に向けた盛り土工約5400立方mを計画。公告は、橋の工事進捗に合わせて行う。
県道林岩下線では現在、歩道の下へ共同溝を敷設しており、工事完了後に、舗装工約3000uを実施する。
町道林線では室沢橋を境に西側を国が、東側を長野原町がそれぞれ担当して拡幅を推進。工事に当たって、室沢橋建設に先立って設置された仮設橋を撤去する。上期内の公告を予定している。
松谷地区の町道付け替えは、国道145号とJR吾妻線の高架が交差する付近で、国道145号と接続する町道の付け替え工事を実施する。
川原湯地区と川原畑地区へのTV共聴設備整備は、同軸ケーブルの敷設と撤去をそれぞれ一括して行う。
林地区での用水路工は、地区内にある農地へ久森沢川から管路を整備するもので、本年度から工事に着手。現在測量設計と地元説明を行っている段階で、設置方法については地中へ埋設するかなどの検討を行っているところ。公告はその後となり、来年春の完成を目指している。
なお、この7件以外にも事業進捗に伴い、生活再建事業や関連工事の順次公告を計画している。