日本工業経済新聞社(群馬)
2014/06/18
【群馬】施設の増築を計画 今月下旬入札へ あんなか福祉会
あんなか福祉会(安中市)は福祉施設『明嶺荘』を増築する。特別養護老人ホーム(特養)の増床に向けた工事で、既存施設の一部改修も行う。今月下旬に指名競争入札を行い着工、11月の完成を予定する。施設担当者は「工事費は昨年積算したもの。人件費や資材の高騰から入札不調にならないか心配」と話しており、不調となった場合、随意契約も視野に対応を検討する考え。
特養の需要の高まりを受け、ショートステイを10床減らし、特養を10床増やす計画。施設はRC造平屋建て・延べ床面積約3300u。増床に当たり、法令で定められたスペースが足りなくなるため、施設の南西部分に増築する。ショートステイと特養それぞれで使うスペースが変わるため、用途に合わせ内装を改修する。
増築と改修合わせた工事対象は約130uを見込む。対象面積としては決して大きくはないが、現在の施設がRC造なのに対し増築部分はS造。「既存施設と増築部のジョイントなどに結構お金がかかる」(施設担当者)という。工事場所は安中市嶺240。設計は高橋建築設計事務所(前橋市)が担当した。
施工業者の選定は指名競争入札を予定しており「市内業者から7社を指名した」という。
入札は今月下旬に行う予定で、その後着工し12月1日から新施設が使えるようにする。
ただ各地で入札不調が相次いでいることから、不調となった場合の対応も検討しているそうで「指名業者を変えて落札されるまで入札を行う。あるいは最低金額で入札した業者と交渉して予定価格で契約を結ぶなど、いくつか方法を考えている」という。
施設は、1990年に関東建設工業(安中市)の施工で建設。その後、2008年に信越アステック(東京都千代田区)が増築した。