建通新聞社四国
2014/06/16
【高知】県内公立小中学校耐震化率は87%
高知県内の公立学校の耐震改修状況を文部科学省が4月1日現在でまとめた調査結果で明らかになった。学校種別の耐震化率では、小中学校が86・8%で全国39位、高等学校が79・6%で同43位、特別支援学校が98・2%で同36位、幼稚園が80・0%で同34位。特別支援学校を除き全国平均を下回っている。全ての棟の耐震化が完了するのは2018年度の予定。
小中学校では、全958棟に対し、126棟が未耐震。県では15年度末の耐震化率95%を目標としており、耐震補強工事に対する国庫補助制度の上乗せ補助を県単独で行っている。58棟と最も未耐震棟が多い高知市では、15年度末に校舎の耐震化を完了、そのほかの棟は18年度をめどに完了させる方針。最も耐震化率の低い宿毛市では、14年度に宿毛小、宿毛中の耐震補強を行い、5棟の補強設計を行うなど耐震化を急ぐ。
高等学校では、全348棟に対し、71棟が未耐震。県では15年度末での耐震化完了を予定しており、14年度は安芸高校本館改築など36棟の耐震工事を進める。そのほかの棟では14年度に補強設計、15年度に補強工事を行う。
特別支援学校は、若草養護学校の校舎(普通教室棟)1棟が残っており、15年度に耐震補強する予定。幼稚園は、いの町の伊野幼稚園(2棟)のみで、14年度に改築する。