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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/06/12

【山梨】県6月補正案に富士山世界遺産センター工事費

 県は12日、6月定例県議会に提出する2014年度補正予算案を発表した。主な補正では、富士山世界遺産センター(仮称)整備事業に15年度までの継続費13億9200万円を設定し、建設工事に着手する。雪害対策では農林水産業復旧支援に約117億円など。そのほか富士河口湖町に無償譲渡する本栖湖青少年スポーツセンター改修に1726万5000円を計上した。
 6月補正予算案に公共事業費の追加はない。一般会計の追加額は121億3144万4000円。
 富士山世界遺産センター(仮称)は、世界文化遺産となって1年を迎えた富士山の適切な保存管理を行い顕著な普遍的価値を伝える拠点として、富士河口湖町船津の富士ビジターセンター敷地内に建設する。計画規模はRC造2階建て延べ1510u。設計は竜巳一級建築士事務所(甲府市)が担当。補正予算案で15年度までの継続費(総額13億9200万円)を設定した。年度割りは、14年度4176万円、15年度13億5024万円。14年度に着工する。
 雪害対策では、農林水産業関係の復旧支援事業に約117億円を計上。国庫補助の確定や市町村からの要望を受けて、これまでの事業費を上積みした。そのうち農業用施設の再建・修繕などには約107億円、農業用施設の撤去などには約6億円。被災した共選所の再建補助(甲府市農業協同組合、フルーツ山梨農業協同組合)に2億7191万円。
 また、排除雪体制を強化するため、ロータリー除雪車1台の購入に2914万9000円を計上した。
 そのほか、被災した社会福祉施設の復旧に2195万7000円。民間6施設のビニールハウス、作業場・母屋、外構などの復旧工事に1915万4000円、県立障害者福祉施設の「梨の実寮」(南アルプス市有野)のビニールハウス3棟の復旧工事に280万3000円を盛り込んでいる。