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北海道建設新聞社
2014/06/12

【北海道】北海道新幹線の新駅名が「新函館北斗」に−青森は「奥津軽いまべつ」 

 北斗市内に新設される北海道新幹線の駅名が「新函館北斗」に決まった。JR北海道の島田修社長が11日の定例記者会見で発表した。今後、同社は2016年3月の開業を目指し、今冬までに車両の走行試験をする方向で準備を進める。
 北斗市内に設ける新幹線駅の名称をめぐっては、仮称として定着してきた「新函館」を推す函館市と、「北斗函館」を主張する北斗市との間で調整が難航。双方の立場を考慮すべきとする道の意見を踏まえ、新函館北斗とする方針を固めた。会見で島田社長は「単に駅名を告知するのではなく、さまざまな観光素材をPRしたい」と述べた。
 道新幹線新青森―新函館北斗間は延長148・3`。トンネルなど構造物の工事は終わり、現在はレール敷設と電気など設備関連の工事が進んでいる。5日には、国土交通省が変電所の完成検査を済ませた。
 駅名決定を受けて高橋はるみ知事は「北海道新幹線開業まで2年を切る中、できる限り早い決定が望まれていた駅名が発表されたことを大変うれしく思う」とのコメントを出し、「これを機に道内の沿線自治体や経済界だけでなく、新幹線で結ばれる東北地域との連携を一層図り、大きな盛り上がりの中で開業の日を迎えられるよう全力で取り組む」とした。
 北海道商工会議所連合会の高向巌会頭は「駅名決定は、地元や関係者が待ちに待ったことで本当にうれしく思う。PR活動や観光客誘致の土台がようやくそろった」とコメント。沿線自治体や関係団体と連携して、開業に向けた活動に積極的に取り組む考えを示した。
 一方、青森県今別町に新設する駅の名称は「奥津軽いまべつ」に決定。三村申吾青森県知事は「地元の声が尊重された」と歓迎するコメントを発表した。
 三村知事は「北海道新幹線開業を契機とする『津軽海峡交流圏』の形成に向けたプロジェクトをはじめ、開業効果の獲得に向けた取り組みを進めている」と説明。その上で「駅名が決定したことにより、開業機運がさらに盛り上がっていく」との認識を示した。