日本工業経済新聞社(山梨)
2014/06/10
【山梨】甲府市複合施設 10月頃に既存施設解体
中央自動車道甲府南ICの入口東側で進めている「(仮称)地域振興複合施設整備」について甲府市南北地域振興課は、8月にも交差点改良工事(案内標識設置含む)、10月ごろに既存施設解体工事、11月以降にU期外構工事を発注する。
市が今年4月に作成した工事発注計画によると、地域振興複合施設整備にともなう交差点改良が指名競争、解体が一般競争、U期外構が総合評価となっているが、工事内容により、発注形態は変更される。
交差点改良工事は、施設入口の舗装および道路ライン改良、国道358号案内標識設置(5カ所)など。また既存の農産物直売所施設の解体工事は、S造平屋建て延べ床面積450u規模を取り壊し、その場所にU期外構工事として、主に普通自動車25台分と大型自動車10台分の駐車場を整備する予定。
一方、複合施設の本体工事は昨年8月から9月ごろにかけて発注。建築主体を斎藤建設・佐野工務店JV、電気設備を昌電社、機械設備を富士冷暖が施工中。実施設計は馬場設計が手掛けた。総事業費については9億3210万8000円にのぼっている。
複合施設は、中道支所と公民館、直売所棟(行政窓口センター、図書・資料・情報などコーナーと休憩室、加工施設、売り場など)がS造平屋建て延べ床面積1582・56u。
併設する屋外トイレ棟がRC造平屋建て延べ154・35u。男子トイレが小6基、大2基、親子トイレ1基で女子トイレが9基、親子トイレ1基、パウダーカウンター。そのほか多目的トイレが1基。
建物は、敷地北東部に寄せた「L字型」とし、南側から来場者を迎える。外観は曽根丘陵の山並みの稜線と周囲の古墳をイメージした曲線の大屋根を架けた。
さらに省エネの取り組みとして、休憩室内へペレットストーブ1台、太陽光発電設備20kw相当を設置するほか、電気自動車用急速充電器を備える。
施設本体工事の進捗率は今月末に96%近くになっているが、今年2月から3月ごろに発注した急速充電器設置工事や、T期外構工事、調整池設置工事が現在も行われているため、落成式は11月ごろになりそう。