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福島建設工業新聞社
2014/06/06

【福島】千五沢ダム洪水吐改築/総合評価5日まで技術提案

 県は6日、千五沢ダム(石川町母畑地内)の流入部洪水吐改築工事の総合評価一般競争を公告した。WTO対象案件。単体か2、3者構成の特定JVによる混合入札。技術提案書提出期限24日、7月31日午後2時半開札。9月議会で工事請負契約案の承認を求める。
 対象者は、単体とJV代表者が経審(土木一式)の総合評定値1200点以上(JV代表者外900点以上)。技術要件として、単体とJV代表者に対し、過去15年内のフィルダム(堤高30b以上)の元請施工実績を求めている。
 かんがい用の同ダムに治水機能を付加させるための洪水吐設置。現在ある可動式のゲートを改築撤去し、自由越流式の常用・非常用洪水吐を新設する。新しい洪水吐は、旧洪水吐の一部構造を利用し、堤体貯水池側の岩盤を掘削した上に設置する。改築する洪水吐の形状は「ラビリンス型」。接水面を長くとれ、放流量を大きくできる形で、接水部の総越流長370b(コンクリート量4万2570立方b)。
 今回発注するのは洪水吐の本体改築工事で工期34年3月31日。導流部など通年施工できる下流部の関連工事を先行させ、本体部分は夏場の農業用水需要期を避けて、11月から翌3月までの非かんがい期に水位を下げて施工するため、28年度からの工事になる。今回発注分には水位低下設備建屋を含むが、天端橋梁は後年度に別途発注を予定している。
 総合評価(除算方式)は加算点最大35点。施工計画に10点、配置予定技術者の技術力5点、技術提案2テーマ@工事の安全確保と工期の順守、短縮のための提案A構造物の品質確保と施工方法等に関する提案│に各10点を配点する。
 千五沢ダムの本体型式は中央コア型アース。堤高43b、堤頂長176・5b。