日本工業経済新聞社(群馬)
2014/06/05
【群馬】県沼田土木が市道輪組輪久原線の改良工進める
県沼田土木事務所は本年度、市の代行で道路改良工事を進めている市道輪組輪久原線で4件の工事を計画している。4件の内訳は補強土壁工が3件、法面工が1件で、このうち補強土壁工1件は近く公告となる見通し。残る補強土壁工2件は、条件付き一般競争入札と指名競争入札で1件ずつ、いずれも12月に発注する。一方、法面工については9月に指名競争入札を行う。
市道輪組輪久原線は、沼田市利根町輪組地内を通り、主要地方道沼田大間々線から市道石戸新田線までをつなぐ路線。
観光シーズンやスキーシーズン時には、沼田大間々線からの迂回路として利用されるため、交通量が多いものの、W約4mと狭あいで、線形も悪く急勾配であることからL1670m区間を対象に線形改良工事とともに、W約7m(歩道がある区間はW9・25m)へと拡幅する。
これまでに、市道石戸新田線から北にL450m区間で工事が完了している。この事業は2015年度の完了を目指しており、総事業費約23億円のうち、事業費ベースでの進捗率は約81%となっている。
本年度は補強土壁工を3件、法面工を1件の計4件を計画。補強土壁工は、昨年度から工事を進めている3カ所(L約100m、L約80m、L約50m)で最大H15mのテールアルメ工を実施する。このうち、L約100m区間の工事は6月中に条件付き一般競争入札で、L約80m区間は12月に条件付き一般競争入札で、L約50m区間が12月に指名競争入札でそれぞれ発注を予定している。一方の法面工事は、山頂側から進めていた切り土に伴う法面処理工を9月に指名競争入札で発注する。
来年度は、本年度の工事で残った部分の改良工事を実施するほか、全線で舗装工事を行って事業完了を図る。なお、この路線は市道であるが、旧利根村時代から過疎代行事業の一環として県沼田土木事務所が代行して工事を進めている。