建通新聞社
2014/06/04
【大阪】府砂防4事業継続方針待って本体工など準備
大阪府都市整備局は、2014年度事業再評価の対象となっている砂防事業のうち、砂防堰堤(えんてい)工による鬼虎川砂防などの4事業について、継続判断を待って、用地買収や本体工の発注準備を進める方針。
4事業は、いずれもコンクリート製不透過型による砂防ダムの築造を検討。うち本年度中に本体工事の発注が予定されるのは、淀川水系山畑川砂防事業の砂防堰堤1基。事業費は前回評価時より6000万円ほど膨らみ、全体事業費として4億7000万円を概算する。地盤の予想以上の風化で、仮設の法面工が追加で必要となった。
建設地は八尾市大窪。下流に青少年会館や千塚会館がある。
現在、進入路工などの準備工事を進めており、砂防堰堤の本体工は、第2四半期の公告を予定しているが、事業評価の判断後となるため、発注時期は少し遅れそうだ。堤高14・5b、堤長66・1bの規模を見込み、17年度までの完成を目指す。
淀川水系鬼虎川砂防堰堤は、高さ12・5b、堤長59b。詳細設計はオオバ(大阪市中央区)で作成済み。本年度は用地買収と施工計画検討業務の委託を予定している。建設地は東大阪市山手町の光林寺付近。
総事業費は4億5000万円を概算。内訳は▽堰堤本体工2億4000万円▽工事進入路工5000万円▽索道工5000万円▽調査費5000万円▽用地費6000万円−となっている。完成は19年度までを予定。
堂村北谷砂防は、河内長野市滝畑地区で滝畑ダムに流れ込む大和川水系の沢沿いに砂防堰堤1基を築造する計画。堤高14・5b、堤長53・5bの規模を想定し、全体事業費に2億6000万円を見込む。施設の配置計画が見直され、5年前の事前評価時より6000万円ほど事業費が増える。
事業継続の判断を待って、用地買収が完了次第、本体工を発注。15年度に着工し、20年度までの完成を目指す。
松尾川左第5支川砂防事業は、和泉市春木川町地区の大津川水系支川に堰堤2基を計画。堤高は9・5bと7・5b。堤長は34・5bと31・5bを検討している。全体事業費は約5億円。本年度は用地買収を中心に進める。