静岡県内の道路の効率的な維持管理や更新に向けて、国と地方自治体、高速道路会社などの道路管理者で構成する(仮称)静岡県道路メンテナンス会議が発足する。4日に静岡市内で初会合を開き、全道路管理者による予防保全に向けた取り組みが動き出す。これで、東海4県全てでメンテナンス会議の体制が整う。特に静岡県では、地域を東部・中部・西部に分けて部会を設置する方針。
同会議には、静岡県内の国道を管理する国土交通省静岡国道事務所をはじめ、静岡県や静岡市、浜松市などの自治体、高速道路会社など、全ての道路管理者が参加する。道路の実態を把握し、情報共有や意見交換を進めるとともに、財政や人的資源に乏しい自治体でも確実に道路の維持管理・補修・更新ができるよう、対応策を練る。
昭和30〜40年代の高度経済成長期に集中投資した道路施設は、完成からおよそ半世紀を経て老朽化が進み、静岡県内でも修繕や更新など大規模な改修が必要になっている。
国では道路法を改正し、道路管理者に橋梁とトンネルの点検・診断を義務付ける省令・告示を7月1日に施行することとし、現在、定期点検の基準・要領の策定を進めている。しかし、技術職員の不足などで十分な対応が困難とみられる市町も多いことから、同協議会を通じて国、県からの発注支援などが期待される。
(2014/6/4)
建通新聞社 静岡支社