建通新聞社
2014/06/03
【大阪】りんくうまちづくり事業者の募集開始
大阪府は、りんくうタウンの公園予定地約10fを対象としたクールジャパンフロントのまちづくり計画で、開発運営事業者の募集を始めた。単独か共同企業体(SPCなど)によるデベロッパー系企業との契約が見込まれ、応募提案を10月16〜22日に受け付ける。最優秀提案者は11月上旬に決定し、12月中旬に基本協定を締結する。早ければ来春に着工し、2016〜17年度中のオープンを目指す。
計画では、日本の玄関口となる関西国際空港の対岸というりんくうタウン(泉佐野市)の立地特性を生かし、アニメ、漫画、ゲームといった日本が世界に誇るポップカルチャーの発信拠点を整備する。
対象地は、りんくうタウン駅の北西側の一角で、将来公園として整備する敷地60・4fの一部10・4f。公園整備が開始される33年度までの約20年間を事業期間として貸し付ける。
民間事業者は、接続道路などの基盤施設整備から建物の建設、運営までを一括して行う。
基盤整備は、接続道路として、市道りんくうタウン往来中央線幅員25b、同横断デッキ幅員12b(スロープ部幅員2・5〜3b)、園路幅員8b、護岸沿い通路幅員7〜8bを予定。このほか、接続道路と並行する共同溝との接続や下水道施設の維持、高速道路部との近接施工時の調整なども民間事業者が行う。
提案審査は事前審査と本審査の2段階で実施。事業コンセプト35点、敷地計画・施設計画20点、運営計画15点、事業安定性20点、納付率10点の合計100点満点で提案内容を競い、最低基準点65点を超える提案者のうち上位2者を最優秀提案者と次点提案者として選定する。
事前審査の合格者が1者だけでもプレゼンテーションを行う。
りんくうタウンは、大阪府などが関西国際空港の開業に合わせて開発した副都心計画で総面積は318・4f。事業予定地の周辺では、今夏までに大型商業施設をはじめ、大型ドラッグストアや自動車のショールームの立地を予定。近年は、海外からの旅行者も増加傾向にあり、海外需要獲得の基盤となるプラットフォーム施設の整備に期待が高まっている。