日本工業経済新聞社(埼玉)
2014/06/03
【埼玉】第1回地域連絡会開催し不当要求対応学ぶ
さいたま県土整備事務所は5月30日、事務所別棟2階大会議室で、2014年度第1回さいたま地域連絡会・研修会を開催した。連絡会には、県職員、管内市職員、管内警察署刑事らおよそ30人が参加し、意見交換を行った。続く研修会は、埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター事業第2課の新井勇之進課長が講師を務め、行政対象暴力に対する基本的心得と具体的要領を説いた。
会長代理の小林一富副所長は冒頭のあいさつで、国土強靭化の推進や東京オリンピックの開催に伴う早急な社会インフラ整備などから、公共工事費が高額となっており、暴力団等が資金源として狙いを付けてくることは否定できないとし「日ごろの情報収集活動や不当要求に対する毅然たる態度が重要」と述べた。
研修会では刑事が、公共工事などの際に不当要求があった事例を挙げ、早めの情報提供と積極的な相談を求めた。
続く研修会では、新井課長が不当要求への基本的心得を説明、毅然とした態度で冷静に対応し、信念と気迫を持って断ることを進言。さらに▽相手・要件を確認する▽有利な対応場所を選択し、相手より多人数で対応する▽応対時間を明確に区切り、内容を記録する▽機を失せず警察へ通報する――など、対応にあたっての具体的な要領を説明した。