日本工業経済新聞社(山梨)
2014/06/02
【山梨】明野センターは最終覆土、境川処分場は工事公告
県環境整備事業団の2014年度第1回理事会が5月30日に開かれ、北杜市明野町の県環境整備センター(明野廃棄物最終処分場)の最終覆土工事、笛吹市境川町に建設する一般廃棄物最終処分場の進捗状況が報告された。明野環境整備センターは5月に最終覆土工事に着手し、14年度末の完成を目指す。境川処分場は5月15日に建設工事の一般競争入札を公告。9月下旬に落札者を決定し、10月上旬に工事請負契約を締結する。
閉鎖が決まっている明野処分場は、法令に基づく廃止に向けて14年度に最終覆土工事を実施する。同工事では、平面部は厚さ1mの覆土とし、不織布法面部はモルタル吹付工を施す。施工は峡北建設鰍ェ担当し、5月1日から準備工に着手。5月22日からは最終覆土工事に取りかかっており、7月からは不織布保護工を進める。埋立地内搬入路工事なども行い、15年3月の完了を目指す。
笛吹市境川町上寺尾区内の最終処分場は、県内の一般廃棄物を処分するために県市町村総合事務組合から同事業団が受託して整備を進める。埋立面積は約2万9000u、埋立容量は約30万立方m。浸出水処理施設(120立方m/日)なども整備する。
整備に向けて13年度は、実施設計や用地測量、用地取得を実施。14年度は用地取得を完了させて建設工事の入札を行う。事業団では4月1日に同事務組合と14年度から18年度までの業務委託契約を締結。4月15日に工事実施方針や要求水準案を公開し、5月15日に維持管理業務を含む建設工事の一般競争入札(総合評価方式)を公告した。6月3日から6日まで入札参加資格申請書などを受け付け、総合評価技術委員会の審査を経て9月下旬に落札者を決定し、10月上旬に請負契約を締結する。予定価格は税込み44億256万6000円。工期は18年11月30日まで。
入札参加形態は、土木・建築3者、浸出水処理施設整備1者の合計4者JV。総合評価技術委員会が技術提案と入札価格を審査して最高の評価を得た者を選定し、事業団理事長(県知事)が審査結果を踏まえて落札者を決定。同事務組合一般廃棄物最終処分場運営協議会委員に報告した後に公表する。