建通新聞社
2014/06/02
【大阪】府大学舎整備CMアットリスクで事業者選定
大阪府立大学は、総事業費が12億円を超える学舎整備事業をCMアットリスク方式で行うため、事業予定者(優先交渉権者)として明豊ファシリティワークス(大阪市中央区)、資金面のパートナーにりそな銀行を選定した。今夏までに事業予定者との契約を終え、年内に調査、設計に着手。2015年末までの完成を目指す。
事業者は、設計・施工の元請けとなり、基本設計までを内部で実施する。その後、実施設計と工事の施工者(下請け業者)を選定し、事業を進めることになる。
同大学では、老朽化した学舎の耐震補強と改修工事をセットにして段階的に実施中。今回は、工学部学舎のA6、11棟の2棟が対象で、既存規模はA6棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ3357平方b、A11棟が同延べ3513平方bとなっている。
改修内容は▽耐震改修▽外壁改修▽屋上防水改修▽各室の機能更新に伴うリニューアル(アスベスト除去、内装・設備改修)▽エレベーター棟増築▽エレベーター設置−など。
15年3月までに設計と施工者の選定を終え、同年4〜12月に工事、16年1〜3月に移転するスケジュールを組んでいる。総事業費に12億6410万円を見込む。
対象の2棟は改修後、現代システム科学部(現B1棟)の学舎として利用。15年度以降、B1棟の改修に着手する。
場所は堺市中区学園町1ノ1の中百舌鳥キャンパス内。
アットリスク方式は、CM業者が完成や工事金額(支払い)に関わるリスクを取るやり方。今回の場合、14〜15年度の学舎整備では、CM業者自らが銀行から資金を調達し事業を実施。大学は16年度からの10年間に割賦で事業費を支払う。