建通新聞社(神奈川)
2014/05/30
【神奈川】神奈川県住宅供給公社 若葉台団地3−5棟の耐震改修 設計・施工一括の企業開発提案競技 決定ならず 提案事業費に開き
神奈川県住宅供給公社は、若葉台第1共同住宅3−5棟の耐震改修で、設計・施工一括の企業開発提案競技を行ったが、採用企業者の選定に至らなかった。今後、提案募集条件を見直し、再度企業開発提案(設計・施工提案型)を行うとしている。
同事業では、3月6〜19日に参加表明書を受け付け、1社から提案図書が提出された。しかし、選定委員会で審査の結果、特定を見送った。公社は、「計画内容は住宅、2階防災センターと若葉台まちづくりセンターへの影響を極力配慮した点など評価できるものだが、事業費が公社希望の上限価格と大きな開きがあった」としている。
場所は、横浜市旭区若葉台3ノ5。既存の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造(耐震壁付ラーメン構造)13階建て。用途は、店舗、事務所、賃貸共同住宅(132戸)。1983年の完成。
耐震診断の結果、「耐震改修が望ましい」と判断された。「居ながら施工」や店舗・事務所の営業継続が条件となるため、住居、店舗などへの影響を最小限とした施工の提案を求めた。若葉台団地での耐震補強は、3−7号棟に続くもの。
若葉台団地は、公社が開発した計画人口2万5000人のモデル団地。現在の居住者数は総戸数6300戸・約1万6000人。中層(5階建て)と高層(10階、13階、14階建て)の賃貸、分譲の建物がある。今回以降も、耐震診断などの結果で問題があれば、順次住棟の耐震改修を行っていく方針。