日本工業経済新聞社(群馬)
2014/05/30
【群馬】官民一体で道路清掃 県下一斉「道路クリーン作戦」 群建協
群馬県建設業協会(青柳剛会長)主催の道路清掃活動「道路クリーン作戦」が30日、県内各地で行われた。活動はことしで27回目。拠点地区の富岡地域では、活動に先立ち出動式を行い、諸星和夫・同協会富岡支部長ら協会員や管内自治体の首長らが出席。国や県などの職員も参加し、官民一体となって県内各地の道路清掃に汗を流した。
この日は真夏日を記録する炎天下。早くも猛暑となるなか、朝9時に富岡市もみじ平総合公園駐車場に総勢約150人が集まった。諸星支部長は「この活動は毎年5月30日のゴミゼロの日に県内一斉にやっている。昨年からは『すみずみパトロール隊』という女性だけのチームを組み、男性には気づかないところを見てもらった。きょうは、けがのないように、やってください」とあいさつした。岩井賢太郎・富岡市長は「私も40数年前は皆さんと同じ建設労働者をやっていた」と当時を振り返り、激励した。信太啓貴・国土交通省高崎河川国道事務所長は「このような活動をしながら道路の維持管理をしていくことは重要。体に気をつけて作業にあたってください」と呼びかけた。青柳会長は「業界のことを県民にアピールする大きな機会。われわれのメッセージがしっかり伝わることを願っている」と述べた。
出動式には同協会のマスコットキャラクター「ぐんケンくん」や富岡市のイメージキャラクター「お富ちゃん」も駆けつけた。出発に先立ち、参加者全員で「ぐんケンくん体操」を行い体をほぐした。
この日は拠点地区以外にも、県内各地で活動が行われた。総勢約2000人を動員し、作業車両もおよそ550台を用い、県内全域の道路沿いに捨てられたごみや空き缶などを回収。くまなく道路清掃を行うことで環境美化に努めた。あわせてカーブミラーの清掃なども行い、きれいなだけでなく運転しやすいように安全な空間づくりにも尽力した。午後3時まで実施した。女性チームの「環境すみずみパトロール隊」も女性目線で細かな部分をきれいにしていた。
活動風景は、GPS携帯による災害情報システムを活用し、ツイッターで公開するなど全国に活動内容をピーアールし、社会資本の整備充実に直接携わる団体として、郷土美化の推進、道路の安全安心確保、建設産業のイメージアップを図った。