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建通新聞社
2014/05/30

【大阪】寝屋川北部地下河川大深度地下利用へ7月にも検討委員会

大阪府都市整備部は、寝屋川北部地下河川の最下流部となる鶴見立坑〜大川沿いの地下河川排水機場までの延長約4・6`区間の管渠整備について、大深度地下の利用を検討する考えだ。早ければ7月に学識経験者などからなる検討委員会を立ち上げ、技術的な面から審議を進め、2015年度にも方向性を示す。大深度地下利用による構造物整備は府で初の取り組み。
 鶴見立坑から西側の最下流部は、同地下河川本線部のうち唯一未整備で残っている区間で、鶴見立坑〜城北川取水立坑間延長1・7`(鶴見調節池)と、城北川取水立坑〜地下河川排水機場間延長2・9`(都島調節池)からなる。
 うち鶴見立坑から西に国道479号(大阪内環状線)までの延長1`間については、すでに上面に都市計画道路が整備されているが、国道479号以西は、道路整備にめどが立っておらず、大深度地下を利用しての早期整備を目指す。
 大深度地下利用に向けては2年前に、パシフィックコンサルタンツ(大阪市中央区)で概略検討を実施。一定、利用する方向を打ち出しており、本年度は、「都島調節池外基本設計」を6月にも公告。約1年の納期で、さらに踏み込んだ大深度地下利用の検討とシールドの基本設計の作成を進める。併せて、検討委員会用の資料作成を行う。
 大深度地下利用は、01年施行の大深度地下使用法に基づくもの。三大都市圏の一部地域のおおむね40b以上の深さに適用が可能で、地上の土地利用に制約を受けず、事業の早期供用や用地費などの削減が可能とされる。
 寝屋川北部地下河川は、本線部と枝線部からなり、本線部の総延長は寝屋川市讃良から大阪市都島区中野町までの約11`。これまでに暫定供用も含め延長約4`(古川調節池、北島調節池)が完成。現在、北端部となる門真調節池で、15年出水期の供用を目指し、トンネル坑内の整備と下水道連絡管との接続整備を進めている。