建通新聞社(岡山)
2014/05/30
【岡山】8月に工事発注 水処理設備と土木 総社市一般廃棄物最終処分場
総社市は、下倉3740ほかに一般廃棄物最終処分場の建設を計画しており、6月中旬以降に設置届や立地開発許可を申請し、許可などが下りれば8月に水処理設備と土木工事の2件に分けそれぞれ工事を発注する。発注形態については今後詳細を煮詰める。
同施設は現在の最終処分場が容量オーバーすると見込まれることから、新施設を既存施設隣接地に建設する。
全体総敷地面積は5・31f。埋め立て面積は1・33f、埋め立て容量は11万4000立方bとなる。処理場方式はオープン型処分場で、埋め立て構造は準好気性構造、埋め立て方式はサンドイッチ方式とセル方式の併用を採用する。
貯留構造物となる土堰堤の下流側はテールアルメ工法とし、複合堰堤を採用。土留めは工事で発生する掘削土を活用して盛土する。
遮水構造は二重遮水シート構造とし、埋め立て地法面部には遮光性保護マットを設置する。
浸出水処理施設は、生物処理+物理化学処理とし、放流量は60立方b/日、放流容量は2800立方b、放流先は桜谷川とする。
場内の道路整備は、公共道路から管理用地に入る進入道路は延長145b(幅員6b)、防災調整池を管理するために北側に整備する取り付け道路は延長217b(幅員4b)、管理道路は延長166b(幅員6b)場内道路延長88b(幅員6b)をそれぞれ整備する。
また、開発に伴う下流河川への流出水の影響を抑制するために容量2860立方bの防災調整池も設置する。
工程は、防災調整池の工事を先行して実施した後に造成工事に着手、同工事に合わせて浸出水処理施設の建設工事に着手する。工期は2カ年、2016年度の供用開始を目指す。
実施設計は日産技術コンサルタント(倉敷市)が担当した。14年度当初予算に造成工事費など事業費13億円を計上した。