建通新聞社(神奈川)
2014/05/29
【神奈川】川崎市 本庁舎の建て替えで市民にアンケート シンボル性か低コストか
川崎市は、本庁舎の建て替え計画の参考とするため、市内在住者5000人を抽出してアンケート調査を行う。新しい本庁舎が備えるべき機能や川崎市としてのシンボル性と経済性、効率性のバランスなどについて意見を聞き、基本計画策定に反映させる。幅広く意見を聞くため、抽出アンケートとは別に、インターネットやファクスなどを利用した公開アンケートも行う。それぞれ6月に実施する。
川崎市の本庁舎と第2庁舎は十分な耐震性能を備えておらず、地震時に倒壊、崩壊する恐れがある。このため、ことし3月に「本庁舎・第2庁舎耐震対策基本構想」を策定し、両庁舎を建て替えることにした。2014年度から15年度にかけて、新庁舎の機能と役割、規模、施設配置、整備の事業手法などを「基本計画」としてまとめる予定。
しかし、基本構想策定時に行ったパブリックコメントでは、シンボリックな意匠デザインを求める声があった一方で、低コストでの庁舎建て替えを望む意見もあった。このため、基本計画策定するに当たって、幅広く意見を聞き参考にすることにした。
建て替える場所は、本庁舎敷地6131平方b、第2庁舎敷地1385平方b。現在の本庁舎、周辺に分散している部署の大半(第3庁舎は除く)と議会機能を集約するため、新しい本庁舎は高さ100bを超える超高層建築物になる見通しだ。
アンケートでは、新しい庁舎を建設する際に、現在の本庁舎の正面の外観の一部を新築復元し、新庁舎の低層部の一部として組み込むことについても賛否を問う。アンケート結果を踏まえて、17年度から基本・実施設計に着手する予定。