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　県渋川土木事務所は、本年度の高崎渋川線バイパス整備事業の概要を明らかにした。同事務所が担当しているのは、渋川街路工区と３期工区の計２工区。渋川街路工区では、唐沢橋の上部工と工区全線Ｌ４６０ｍの舗装工事を実施する。唐沢橋上部工は８月に条件付き一般競争入札で、舗装工は年明けに指名競争入札で発注する。３期工区では、本年度も用地買収を進めていく。

　高崎渋川線バイパスは、現道の交通渋滞解消や高崎市と渋川市との連結を目的としている。全体計画は高崎市浜尻町の国道17号から北進し、榛東村と吉岡町を通過し、渋川市石原の上信自動車道に接続するまでのＬ15・１�qをＷ25ｍで整備する。
　このうち、同事務所が担当しているのは高崎市と榛東村の境界以北のＬ６・８２�qで、このうち、高崎市と榛東村の境界からＬ３・７６�q区間の２期工区は、すでに供用が開始済みとなっている。現在、事業が進んでいるのは、上信自動車道から南に下る主要地方道高崎渋川線を拡幅する渋川街路工区と同工区の南端から２期工区までのＬ２・６�qを新設する３期工区。この２つの工区が完成することで、同事務所が所管する区間は完了となる。
　渋川街路工区は現道をＷ約13ｍからＷ25ｍに拡幅するもので、現在、工事が進められている。本年度は、唐沢川に架かる唐沢橋の上下部工と全面の舗装工事を予定している。
　唐沢橋は拡幅に伴い、現道橋の規模を拡大して架け替える。新橋はＬ13・６ｍ、Ｗ25ｍで、上部工はプレテンション単純ＰＣ中空床版、下部工は逆Ｔ式橋台。現道拡幅と併せ、橋の西側半分はすでに供用を開始しており、本年度の工事では、東側半分のＷ12・７ｍの工事を行う。なお、下部工はすでに指名通知済みで、６月12日に開札される。
　舗装では工区全体の表層工に着手するとともに、中央分離帯を設置する。舗装工は来年度に繰り越しとなる見通しで、２０１５年度で同工区での事業は完了となる見通し。
　一方の３期工区は、Ｌ２・６�q間で４車線道路（Ｗ25〜27ｍ）の新設を計画。途中、茂沢川と午王川をそれぞれ渡河する２橋を新設するほか、茂沢川Ｌ約５００ｍの付け替えも計画している。これに伴い、このバイパスへのアクセス道となっている渋川市の市道橋の架け替えも予定している。本年度は引き続き用地買収を行い、工事着手に向けた準備を進める。