北海道建設新聞社
2014/05/27
【北海道】湧別漁港で防波堤や岸壁改修スタートへ−17年度までに6.3億円投入
網走建管は2014年度、湧別漁港水産物供給基盤機能保全に着工する。北防波堤とマイナス3・5m岸壁を改修するもので、17年度までの総事業費には6億3200万円を試算している。このうち初弾となる北防波堤の44mは、航路浚渫と合わせて今週末に公告し、7月に入札する予定だ。工事費は約1億5000万円で、簡易型総合評価を適用する。
同漁港は湧別川河口右岸に位置し、サケやホタテの水揚げを主とする第2種漁港。東側では水産基盤整備で防砂突堤などの新設を進めているが、西側のマイナス3・5m岸壁と北防波堤の破損が著しいため、ストックマネジメント事業を活用して保全する。
鋼製函体で造られた北防波堤は一部に破損が見られ、中詰めの砂が流出。対策として154mにわたり破損部を補修するほか、中詰め砂やコンクリートの詰め替え、上部の再舗装などを施す。本年度はそのうち44mを、水産基盤整備で計画されているマイナス4m航路浚渫約3000m²と合わせて発注する。
一方、マイナス3・5m岸壁では、450mを対象にコンクリート補修や鋼矢板入れ替えなどを計画。こちらは利用者と施工スケジュールなどを調整した上で、15年度の着工を目指している。