建通新聞社
2014/05/21
【大阪】大型業務プロポ3件特定 大阪市建設局
大阪市建設局は、建設コンサルタント業務3件の委託予定者を公募型プロポーザル方式で特定した。3件中2件が契約上限額1億超の大型案件で、特定先は、「淀川左岸線(2期)と淀川堤防の一体構造物設計」が建設技術研究所(大阪市中央区)、「南海トラフ巨大地震に関する橋梁耐震事業計画等策定」がいであ(大阪市住之江区)、「橋梁の架替に関する調査検討」が阪急設計コンサルタント(大阪市北区)となった。6月末までに契約を済ませ、設計作業に着手する。納期は全て2015年3月末。
淀川左岸線2期と淀川堤防の一体構造物設計は、左岸線2期区間(大阪市此花区高見〜北区豊崎間延長約4・3`)が対象。河川堤防と道路構造物を一体構造とする前例のない事業となっており、有識者会議の審議を踏まえ、一体構造物の施工計画や関係機関協議資料を作成する。
2期の構造物設計は12年度から段階的に作成中で、16年度中ごろまでに全ての設計を終える。
今回の設計ボリュームは、道路構造物設計2・4`、全体設計(本線全線、B・Cランプ)4・9`、堤防設計4・1`など。耐震機能、維持管理計画の検討を一括して行う。
契約上限額は1億9660万円だった。
南海トラフ巨大地震に関する橋梁耐震事業計画等策定は、津波浸水区域内で災害時の緊急交通路・避難路となる約250橋を対象に、対策の要否を判定。併せて、事業計画策定の補助を行う。
250橋のうち、なみはや大橋、行基大橋など198橋が地震動と液状化、大正橋、大浪橋など72橋が津波対策を予定している。契約上限額は1億1770万円。
橋梁の架け替えの調査検討は、パイルベント橋脚の37橋と城北川に架かる13橋について、架け替えの要否を判断し、事業計画を策定する。契約上限額は7660万円。