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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/05/20

【群馬】県東部農業農村整備課の本年度事業概要

 県東部農業事務所農村整備課(諸田正喜課長)は、2014年度における県営事業の概要を公表した。事業費には、12地区へ総額8億1616万9000円を確保。新規事業については、薮塚西部地区(太田市大久保町)の排水対策に向けた計画調査に着手する。管内最大事業である世良田地区の農地整備事業には、本年度予算分1億8100万円に昨年度の補正や繰り越し明許分を加えた計4億7030万円が投入される。

 事務所事業費は、太田市の世良田地区などの補助事業で交付額が見込みを下回り、前年度同時期の事業費と比較し7・5%の減少となった。
 世良田地区の農地整備事業は、昨年度から本格的な区画整理が開始。本年度は、主要地方道伊勢崎深谷線東側で工事に入る。
 工事は22haの面整備を優先させる方針で、太田市と協議しているところ。そのため、同地区で改修している滑川排水路は、予算に合わせて工事の延長を調整することになる。
 区画整理は上期中に2分割で指名競争入札、滑川排水路改修工事も同様、上期中に2分割で条件付き一般競争入札による執行を予定している。
 用排水路施設整備を進めてきた渡良瀬川中央の農村地域防災減災事業を地区ごとにみると、太田市薮塚町の1期地区へは1億3753万円を充て、昨年度に整備した道路に付帯するガードレールやフェンスの設置工事と排水路工事L200mを実施する。今後地元と調整して工事内容を詰めていくため、発注は付帯工事と排水路工事を1件にまとめる可能性もある。事業は本年度で完了する見直し。
 太田市由良町の2−2期地区は、遊水池周囲の管理用道路の舗装や復旧工事へ5201万1000円を投じる。延長は1・5q程度で路面を整え、市へ譲与する。来年度、水路部に残る残工事を終え、完了する予定。
 太田市竜舞町の3−2期地区では2705万3000円を投入し、ガードレール工などで、事業完了を目指す。
 ため池緊急保全対策事業では、湯之入下溜(太田市薮塚町)へ3550万円を確保。単年で堰堤の改修を進める。
 調査に着手する太田市大久保町の排水対策では、本年度に事業計画書を作成する。対象が130haにも及ぶため、東西に地区を分けて事業化する計画で、道路工、側溝工、調整池整備を組み合わせ、地区の雨水排水対策を推進する。
 さらに、みどり市大間々町下神梅を走る大間々用水の隧道3本計L400mの改修を計画しており、事業採択に向け計画調査を進める。みどり市の阿左美東ため池では耐震性照査のため、ボーリング調査・解析を予定。6月にも業務を委託する。