トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2014/05/12

【大阪】密集市街地の幹線街路拡幅に13億 大阪市

大阪市建設局は、2014年度から密集市街地における防災・減災対策を強化する取り組みで、都市計画道路の重点整備(幹線街路の拡幅)に13億6948万円を投入する。うち10億円は5月補正予算案に計上。豊里矢田線北田辺などの4路線を重点路線に位置付け、上半期にも拡幅工事を発注し、うち3路線について、15年度末の概成を目指す。
 重点路線は、豊里矢田線北田辺、津守阿倍野線、生玉片江線、木津川平野線の4路線。うち豊里矢田線と津守阿倍野線の2路線は14年度に用地買収と工事、生玉片江線は測量と工事を予定しており、15年度末までに概成させる。残る木津川平野線は用地買収と測量を予定。15年度以降に着工し、19年度末までに概成させる。
 各路線の整備概要は、豊里矢田線北田辺が大阪市生野区林寺1丁目〜東住吉区北田辺4丁目の延長1500b、幅員25b。津守阿倍野線が西成区旭3丁目〜梅南1丁目の延長680b、幅員25b。生玉片江線が天王寺区細工谷1丁目〜桃谷2丁目の延長990b、幅員30b。木津川平野線が西成区千本北1丁目〜千本中1丁目の延長540b、幅員25b。 
 密集市街地対策に伴う都市計画道路の整備では、市域の防災性向上重点地区(優先地区)にある幹線街路を対象に、延焼遮断や沿道建築物倒壊による道路閉塞(へいそく)を防ぐため、既存道路の拡幅を進める。
 対象となる幹線街路は18路線総延長12`。重点4路線以外では、生野線、尼崎平野線、尼崎堺線西成南の3路線が事業認可済みで、今後、用地買収に向け、地権者との交渉や測量に着手する。
 残る西野田中津線など11路線は、現時点で事業未認可。20年度末までに80%以上の概成を目標として、早期事業化に取り組む。
 優先地区は、JR大阪環状線の南東側外縁部(東成区、生野区、阿倍野区、西成区、東住吉区)と福島区の一部のエリアを含む1300f。幹線街路の拡幅のほか、沿道不燃化促進モデル事業や助成制度を利用した老朽木造住宅の除却といった対策も複合的に実施していく。