建通新聞社
2014/05/08
【大阪】吹田東高校改築に52億 府事前評価審議へ
大阪府は、2015年度以降に事業を本格化させる予定の吹田東高校と成城高校の校舎改築、府道郡戸大堀線歩道整備の3事業について、事前評価対象事業として府建設事業評価審議会に諮り、上半期中に対応方針を示す。総事業費は吹田東が52億円、成城が14億円、郡戸大堀線が15億1000万円を概算。いずれも15年度に設計委託を予定している。
吹田東は、1974年建築の老朽化した校舎を全面的に建て替える計画。新校舎は鉄筋コンクリート造4階建てで、現校舎と同規模以下を想定している。現校舎の規模は鉄骨造4階建て延べ1万1972平方b。場所は吹田市青葉丘南16ノ1。
まず、体育館の南側のグラウンドスペースに3階建ての仮設校舎3棟を設置し、既存校舎を解体撤去。跡地に新校舎を建設する。
今後は、2014年度中に基本計画策定と旧校舎の撤去設計、アスベスト除去の基本・実施設計を完了させ、15〜16年度に旧校舎の撤去工事(アスベスト除去含む)と新校舎の基本・実施設計、17〜19年度に新校舎を建設するスケジュールを組んでいる。
基本計画策定業務は汎設計(大阪市中央区)に委託済み。旧校舎の撤去設計、アスベスト除去の基本・実施設計は今後別途委託する。
成城は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ4855平方bの特別教室・実習棟1棟を建て替える計画。グラウンドの一角に仮設校舎2棟を設置し、既存校舎解体跡地に新校舎を建設する。場所は大阪市城東区諏訪3ノ11ノ41。
15年度までのスケジュールは吹田東と同じ。16年度に旧校舎の撤去工事と新校舎の建築に着手し、17年度中の完成を目指す。基本計画策定業務はアルト建築設計事務所(大阪市北区)が担当。
郡戸大堀線は、近鉄恵我ノ荘駅へのアクセス道路で、歩行者や自転車利用者が多いにもかかわらず、歩道が無く、自転車歩行者道の整備が急務となっていた。
事業区間は恵我ノ荘駅から市道東大塚御稜線までの延長500b。既存道路の幅員を16bに拡幅し、自転車歩行者道を両側に各3・5b設ける。
15年度に測量、設計、16〜21年度に用地買収、22〜23年度に工事を予定している。
対応方針原案は3事業いずれも「事業実施」として審議に諮る。