日本工業経済新聞社(群馬)
2014/05/07
【群馬】世界遺産登録に備え交通誘導看板を設置
県道路管理課は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録に伴う観光客増加に備えて、交通誘導看板の設置を急ピッチで進めている。すでに富岡製糸場への誘導看板は設置が完了しており、残る構成3施設への誘導看板についても今月末までに設置を進め、スムーズな誘客を図る。
富岡製糸場への誘導看板は、県都市計画課や富岡市と設置場所を検討してきた。従前から相当数の誘導看板が設置されていたが、さらなる誘客に向けて、ことしの3〜4月にかけて新たに20基の看板を設置した。
残る構成3施設である「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、「高山社跡」(藤岡市)、「荒船風穴」(下仁田町)への誘導看板も、今月2日までに仮設看板の設置を終わらせた。ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスから「世界遺産一覧表への記載が適当」と勧告され、世界遺産登録が確実視されている状況となっており、今後も観光客の増加が想定されることから、5月末までに田島弥平旧宅へは24基、高山社跡へは20基、荒船風穴へは6基の設置を完了させる。既設の看板支柱への添架設置を基本とするが、支柱がない場合は独立設置する。構成資産が県境近くに存在するため、埼玉県内や長野県内を含めて広範囲に設置し、県外からの誘客促進を図る。