建通新聞社
2014/05/01
【大阪】本年度中に本館・新棟基本検討 市立美術館
大阪市は、市立美術館の魅力向上に向け、2014年度中に本館改修や新棟建設の基本的な計画を固め、15年度以降の実施設計、工事発注を目指す。5月補正予算案に関連費用3700万円を計上しており、予算が成立次第、基本的な計画の検討業務を委託。委託方法はプロポーザルか一般競争入札になる。
市立美術館は、1936年に開館。既存規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上3階建て延べ1万7611平方bで、経年劣化が激しい本館を改修するほか、隣接地に新棟「サービスウィング」を建設する。場所は大阪市天王寺区茶臼山町1ノ82。
検討業務では、長期的な耐震計画、内装・外装の改修、収蔵庫の増床検討をはじめ、新棟の計画や大まかな全体スケジュールの設定を一括して行う。委託費は約2000万円を概算している。
14年度はこのほか、本館屋根の美装化を予定。上半期に実施設計を委託し、下半期に工事を発注する。防水工事も併せて行う。設計、工事費は約1700万円。
同市は昨年度の戦略会議で、市内3美術館の一体運営を決定。市立美術館については、老朽化した本館を改修するとともに、新棟を建設し、天王寺エリアのさらなる魅力向上につなげる方針が示されている。