建通新聞社
2014/04/30
【大阪】未利用地活用で初の試み 大阪市交通局
大阪市交通局は、中川職員公舎跡地などの未利用地9カ所計8500平方bについて、有効活用への提案を民間事業者から募集する。最優秀提案者には提案料が支払われるほか、事業実施に当たってアドバイザリー業務を別途契約する予定。土地・建物を貸し付けや売却をせずに、民間の提案を基に、交通局が主体となって施設を整備運営し利益を上げようという取り組みは市初となる。
対象地は、中川職員公舎1・2号棟跡(大阪市生野区中川2ノ10)3680平方b、朝潮橋職員公舎跡・バス回転地跡(港区夕凪2ノ18ノ35)2300平方b、上本町六丁目バス操車場跡(天王寺区上本町6ノ3ノ42)1481平方bの3カ所が敷地面積1000平方b以上。
他6カ所は1000平方b未満で、南森町、出戸、新森古市駅の地上出入り口の隣接地や南森町仮泊所跡などからなる。
提案公募はプロポーザル方式により公告済み。参加申請を5月12日まで受け付け、外部有識者による審査を経て、6月下旬に最優秀提案1者を選定する。
その後、最優秀提案者とアドバイザリー業務を契約し、早ければ2015年度早期の有効活用施設開業を目指す。
同局の担当者は、「商業施設や生活関連施設などが考えられるが、自由に幅広の提案が欲しい。早期に具体化できるものは、本年度の補正予算に工事費を計上し、順次、施設整備を進める」としている。
プロポでは、未利用地のほか、駅ナカスペースの提案も求める。駅ナカについては、なんば、天王寺、梅田に続くもので、今回は、本町、なかもず、東梅田、森ノ宮、谷町九丁目の5駅が対象となる。