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　県中部農業事務所農村整備課は、２０１４年度の小規模農村整備事業の実施概要を公表した。それによると本年度は、全28地区（箇所）へ計１億８９１３万８０００円を計上。内訳は農業生産基盤保全事業19地区に１億５３４５万円、農村地域保全整備事業３地区に２６５０万円、県民参加型特別対策事業６地区に９１８万８０００円をそれぞれ投入し、既存水路の改修や未整備部分の工事などを実施する。工事は自治体や土地改良区から発注される。

　【農業生産基盤保全事業】
　前橋市の11地区、伊勢崎市の６地区、土地改良区管理施設の２カ所に対して１億５３４５万円を計上した。
　これまでに整備された水路の老朽化が進行し、随所で破損が確認されている上、十分な用水量が得られていないため、水路を改修して用水の安定確保を図る。また、水路の断面が小さかったり水路が未整備の箇所もあるため、農地法面への浸食被害などの防止も目的の一つ。さらに、未舗装農道での舗装工事も実施する。
　前橋市が事業主体の工事内容は◇公田・横手地内＝落蓋式Ｕ字溝Ｌ４１６ｍ（４００�o×４００�o）、横断工Ｌ８ｍ（４００�o×４００�o）◇宮地地内＝落蓋式Ｕ字溝Ｌ５６９ｍ（５００�o×５００�o〜７００�o）、横断工Ｌ18ｍ（５００�o×５００�o）◇下増田地内＝Ｕ字溝Ｌ３２２ｍ（50�o×50�o）、横断工Ｌ32ｍ（５００�o×５００�o）◇東大室地内＝落蓋式Ｕ字溝Ｌ５０３ｍ（６００�o×６００�o）、横断工Ｌ19ｍ（６００�o×６００�o）◇堤・東上野地内＝落蓋式Ｕ字溝Ｌ３２６ｍ（５００�o×５００�o）、横断工Ｌ10ｍ（５００�o×５００�o）◇江木北地内＝Ｕ字溝Ｌ１５０ｍ（５００�o×５００�o）◇石関地内＝自由勾配側溝Ｌ２６５ｍ（４００�o×６００�o）◇端気地内＝Ｕ字溝Ｌ３４０ｍ（３００�o×３００�o）◇小坂子地内＝Ｕ字溝Ｌ２５０ｍ（９００�o×９００�o）◇稲里地内＝Ｕ字溝Ｌ２００ｍ（１２００�o×１２００�o）◇鼻毛石地内＝Ｕ字溝Ｌ３１０ｍ（４００�o×４００�o）−となる。
　伊勢崎市が主体の工事内容は◇西久保地内＝道路工Ｌ90ｍ・Ｗ４ｍ、落蓋式側溝Ｌ90ｍ（３００�o×３００�o）◇市場地内＝Ｕ字側溝Ｌ80ｍ（６００�o×６００�o）◇馬見塚地内＝道路工Ｌ６３０ｍ・Ｗ３ｍ◇八寸地内＝Ｕ字側溝Ｌ４５０ｍ（４００�o×４００�o）◇三室地内＝Ｕ字側溝Ｌ１００ｍ（３００�o×３００�o）◇境上渕名地内＝法面工Ｌ１２０ｍ−となる。
　このほか、群馬用水土地改良区が前橋市室沢地内でφ１００�oからφ１２０�oの用水管路をＬ２２０ｍ敷設する。
　広瀬桃木両用水土地改良区は、広桃幹線で沈砂池排砂門整備補修を実施する。
　【農村地域保全整備事業】
　この事業では前橋市笂井地内、西大室地内、江木南地内の３カ所で集落道路の再整備を行う。予算には２６５０万円を計上。幅員が狭あいで通行に支障を来しているため、道路に沿う用水路と一体で改良を行う。
　笂井地内は自由勾配側溝Ｌ１４４ｍ（８００�o×８００�o〜１３００�o）、横断工Ｌ16ｍを設置する。西大室地内は自由勾配側溝Ｌ１０５ｍ（６００�o×６００�o〜１０００�o）を整備する。江木南地内は測量設計Ｌ40ｍに着手し、測量と用地買収を進める。
　【県民参加型特別対策事業】
　シカ・イノシシの出没による農作物被害の軽減を目指し、予算９１８万８０００円で鳥獣被害防止施設を整備する。
　前橋市内の西大河原地内、新地地内、石井一区地内、柏倉・三夜沢地内、柏倉・苗ヶ島地内、室沢・月田地内の６カ所へ電気柵を整備する。
　工事内容は◇西大河原地内＝電気柵Ｌ１０５０ｍ◇新地地内＝電気柵Ｌ１４１０ｍ◇石井一区地内＝電気柵Ｌ３００７ｍ◇柏倉・三夜沢地内＝電気柵Ｌ１７９７ｍ◇柏倉・苗ヶ島地内＝電気柵Ｌ６９６３ｍ◇室沢・月田地内＝電気柵３９３３ｍ−となる。