建通新聞社
2014/04/28
【大阪】一般会計に195億追加 大阪市補正予算案
大阪市は、骨格予算となった2014年度当初予算に肉付けするための補正予算案をまとめた。補正総額は20億6300万円の減額となったが、一般会計には194億9700万円を追加。日本橋中学校区小中一貫校や新美術館整備など当初予算に含まれなかった新規施策と市長の重点事業が盛り込まれた。
小中一貫校整備では実施設計の委託費5800万円を計上。恵美、日東、日本橋の3小学校を日本橋中学校に統合し、小中一貫校として17年4月の開校を目指す。
新美術館整備には500万円を配分。整備方針の策定と事業スキームの決定に向けた検討業務を委託する。
重点エリアマネジメント関連では、天王寺動植物公園の魅力向上事業に4億4600万円(うち補正3億5100万円)を投じる。補正分では、園路・広場の整備、トイレの美装化を行う。
市立美術館については、本館改修に備えた調査や展示手法の検討、新棟(サービスウィング)の在り方調査などを予定。委託費に3700万円を充てる。
鉄道ネットワーク関係では、JR東海道線支線地下化と新駅設置事業に1000万円、なにわ筋線の事業化に向けた検討などに400万円。密集市街地対策では当初予算の15億3400万円に加え、11億8200万円を計上した。
御堂筋の活性化には5900万円を追加し、緩速車線の歩行者空間化などに取り組む。
校庭の芝生化には補助事業費1億5100万円を配分。34カ所を芝生化する。
また、修正議決で当初予算から外された府市共同住吉母子医療センター整備貸し付け金は、全額(5億8500万円)を再計上。議会で承認され次第、入札手続きを急ぐことになる。
補正予算案は5月2日開会の第2回定例会に諮る。閉会は同月30日。